水力発電

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再エネの現場を行く
NPO法人地域再生機構 (岐阜県郡上市石徹白)小水力発電の導入で人口増加をはかる地域の活動を紹介します。
石徹白は標高700mに位置する人口270人(100世帯)の小さな集落。農業用水路を活用し、地域住民とともに2008年からの5年間で3機の小水力発電を設置しました。
「発電の目的は住民を増やすこと。そこで、地域の人を巻き込んで事業を進めました」と地域再生機構の平野彰秀副理事長は言う。水力発電で、電気代負担が大きく休眠していた農産物加工場を再生し、特産品のトウモロコシを加工。それを地元女性グループのカフェで調理し、観光客にふるまう。地元の若者が石徹白のホームページを作成しPRする。このように住民参加型のモデルを築いた結果、事業開始から4家族が石徹白に移住し、視察客も増加した。2014年には小水力発電のための農協を設立し、全世帯の電力をまかなえる発電所の事業化を推進中。